計画的恋愛
「また指輪を外したね」


その一言に私は身体を竦める。

そんな私に暁君は笑顔で私に近付いてくる。

私は怖くなって思わず後退り。

だが暁君は逃げる私に気付いても、近付くのを止めない。

私は再び足を後ろに引くと脹脛に何かが当たってしまい、私は体勢を崩して後ろに倒れた。

『ボスン!』

背中から倒れたが全く痛くない。

そこがベッドだったから。

むせかえるほど暁君の香りがするベッド。

数日前まで大好きだった暁君の香り。

逃げる事を忘れて固まっていると、暁君はベッドに乗り私の顔の両サイドに手を置いて私の上に覆い被さった。

「!」

これじゃ、逃げられない!


「ひよはよっぽど俺のお仕置きを受けたいようだね」

「っ!」

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