計画的恋愛
突然下から聞こえてきた玄関の開く音に我に返った。

私は直ぐ様、暁君の腕の中から華麗にすり抜ける。

その後は床に置いてある私の鞄を掴み、一呼吸もおくことなく一階へと猛ダッシュ。

この間、五秒も無い。

玄関には靴を脱いで上がろうとしてる暁君のお母さんが居た。


「え?ひよりちゃん?」

「お邪魔しましたっ!」


失礼なヤツだが猛ダッシュで暁君の家を出る。

そして自分の家に逃げ帰ってすぐに鍵を閉めた。
二つの鍵を捻って閉めると、今日はバーのロックも掛けた。


「はぁ、はぁ、はぁ……」


私、また流されそうになってた……。


あの整いすぎてる顔が憎い……!

どうして私はあの顔にこうも弱いんだ!

暁君、整形してくれないだろうか!

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