計画的恋愛
「俺が持とうか?ぬいぐるみ」

「大丈夫。それに暁君が持ってたら何かおかしいよ」

「そうだね。あ、そうだ」

クスっと笑う暁君が何かを思い出したように呟く。

「ひよに話があるんだ」

「なぁに?」

話って何だろう?


「ひよ、俺と一緒に暮らそう」

「……………………えっ!?」


笑顔で言った暁君の突然の言葉に一瞬脳がフリーズ。


好きな人と一緒に居たいけれど、初めての交際だし、それにいきなり一緒に暮らすのは……


「無理だよっ!!」

「何で?」

「だって私達付き合い初めて二日目だよ!?早くない!?それに私達、隣に住んでるよ!?」


それに私、自慢じゃないけれど一切家事が出来ない。
こんな私と一緒に住んだら、速攻暁君に幻滅されて終わる……!


「俺は早いとは思わないけど」

「で、でも……」

「俺は一秒でも長くひよと居たいから」


そんな優しい顔で言われたら、無理だと断ることなんて出来ない……。

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