計画的恋愛
「とりあえず今日もコンパ、頑張ろ!」

明ちゃんはヤル気満々。
肉食すぎる。


「コンパはもう良いや……。昨日の男の人、暁君と違って強引だし、ワケがわからないし、暁君は花束持って告白してくれたのにムードも何も無しで告白してくるし、色々懲りた……」

「……ひよりちゃん」

明ちゃんは私を呼ぶとじっと見据える。

「なぁに?」

「本当に離婚したいの?」

「したいよ?何で?」

「だって今の台詞、お兄が好きだって言ってるようにしか聞こえないから」

「え」

私は固まる。


「しかも昨日外せって言った指輪がついてるし?」

そう言って明ちゃんは私の左手の薬指の指輪を指差した。


「これは朝起きたら勝手に付いてたの!それに、確かに好きだったよ、夢中だったよ!でも今は怖いもん!だから彼氏作るもん!」

そう叫んで訴えると明ちゃんは「わかったわかった」と言いながら両手で私を宥めるように動かす。

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