計画的恋愛
言いにくいけれど、はっきりと伝えなくては……。
だってあんな怖い暁君と一緒には居られない……。


「はい、そうなんです……。ご挨拶すらまともにしていないのに、こんな話をしてしまい申し訳ありません……。おばさん…いえ、お義母さん!助けてください!」

私はお義母さんの手を縋るように両手で握った。

勝手に結婚したのに情けないけれど、きっと暁君と離婚するには私一人じゃ無理!


「……ごめんなさい、ひよりちゃん……」


え……?
何で『ごめんなさい』?

そして私の手をさっと払うとお義母さん私の両肩をガシッと掴んだ。


「暁と離婚しないでっ!」


今、なんと……?

そして突然泣き出して私に縋りつくお義母さん。


「え!?お母さん、ひよりちゃんの味方に付いてくれるって昨日言ってたじゃない!」

「味方には付きたいわ。二人が上手くいくようにね!」


えーーーーーっ!
そういう意味で!?

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