計画的恋愛
「でもさ、私は暁君のその物凄い私に対する執着心を知らなくても、ずっと暁君を好きだったんだよ?」

そう言うと暁君は目を見開いた。


「お互いの全てを知るのは無理だよ……。でも一部分でも好きで、ずっと一緒に居たいならそれで良くないかな?」

暁君は目を見開きっぱなし。


そして、

「……その通りかもしれないな」

暁君はボソッと呟いた。


暁君が自分の非を認めた!

ここはもう一押しすればイケる!


「もうこんな盗聴器を付けるなんてマネ、しないって約束してくれる?」

私は畳み掛けるように要求。

「あぁ、しないよ。ごめん、ひよ」


良かった、わかってくれた!!

よし、この調子で離婚を……

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