計画的恋愛
「ひよの部屋を訊き出して、少しでもひよの近くに居たくて部屋を明と変わってもらったな」
暁君は過去を思い返しながら懐かしそうに顔を綻ばせている。
明ちゃんの言うとおり、私のせいで明ちゃんは部屋を変えさせられたんだね。
私は心の中で「明ちゃん、ごめんなさい」と謝罪した。
「出会って10日、ひよは手を繋いでくれた。ひよによくシンデレラを読んであげたな。ひよが出会って32日目にやっと俺のお嫁さんになるって言ってくれた時は嬉しすぎて心臓が壊れるかと思ったな。その時に約束したんだ。ディズニーランドで結婚式をしようねって。指きりげんまんしてね」
よく漫画やドラマで小さい頃に結婚の約束をして、その人と結婚するなんて美しいストーリーをよく聞く。
でも暁君の場合は、3歳児を執拗以上につけ回して幼児の口から偶然出た言葉を思い込む11歳のホラーすぎる話だった……。
というか、シンデレラ城で結婚するのが夢だったのを知ってたのは、私が小さい頃に暁君に話してたからだったのね。
謎は解けた。
「俺が出会った頃からひよが欲しくて仕方なかった事は理解してくれたかな?」
「あ、うん」
怖いほどね。
暁君は過去を思い返しながら懐かしそうに顔を綻ばせている。
明ちゃんの言うとおり、私のせいで明ちゃんは部屋を変えさせられたんだね。
私は心の中で「明ちゃん、ごめんなさい」と謝罪した。
「出会って10日、ひよは手を繋いでくれた。ひよによくシンデレラを読んであげたな。ひよが出会って32日目にやっと俺のお嫁さんになるって言ってくれた時は嬉しすぎて心臓が壊れるかと思ったな。その時に約束したんだ。ディズニーランドで結婚式をしようねって。指きりげんまんしてね」
よく漫画やドラマで小さい頃に結婚の約束をして、その人と結婚するなんて美しいストーリーをよく聞く。
でも暁君の場合は、3歳児を執拗以上につけ回して幼児の口から偶然出た言葉を思い込む11歳のホラーすぎる話だった……。
というか、シンデレラ城で結婚するのが夢だったのを知ってたのは、私が小さい頃に暁君に話してたからだったのね。
謎は解けた。
「俺が出会った頃からひよが欲しくて仕方なかった事は理解してくれたかな?」
「あ、うん」
怖いほどね。