計画的恋愛
「ひよを中心にしか考えられないこの俺も、ひよのことを全て知りたい俺も、全部俺なんだ」

そう言うと暁君は私の左手を掴み、薬指の指輪にキスを落とす。


「俺はひよ以外、何もいらない」

すると私に暁君の顔が近付いてくる。


怖いはずなのに、逃げなきゃと思うのに、

何で?


「こんな俺を愛して」


逃げられないの。


そして唇が重なると何も考えられなくなる。


「ひよ、愛してる」


暁君の愛の囁きに胸が高鳴って、拒むことすら出来ずに今日も私は暁君に流されていった。

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