計画的恋愛
「次は何処に行く?」

「……」

そう言って私の手を自然に握った暁君に私は固まる。


「ひよ?」

私の顔を覗き込む暁君。


「……あっち」

「分かった」


きっとこれは夢の国の魔法にかかってるんだ。


「ひよ、顔が疲れてるね。ホテルに帰ろう」

暁君が19時前に言った。

開園と同時に入ったから今日はスニーカーだけれどずっと歩きっぱなし。
確かに疲れた。

「でもまだ花火が……」

「部屋から見えるから」


そう言われてホテルに向かうと……

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