計画的恋愛
「ひよりちゃん、離婚する気あるの?」

呆れた顔で言った明ちゃん。

言い返す言葉もございません……。


「それならこのままで良いんじゃない?」

「無理っ!!だって盗撮に盗聴にGPSだよ!?」

「そんなにキッパリと拒否出来るなら、お兄にもハッキリ言えば良いのに」

「言ってるんだけど、何故か上手く交わされて、流されてっちゃうんだよ……」

ちゃんと鍵閉めても朝になったらキッチンで御飯作ってるし、昨日は疲れてお風呂から出たら寝ちゃったけれど、やっぱり朝には普通の顔して居るんだもん……。

明ちゃんも流石に呆れて私を見捨てちゃうかな……。


「まぁいいわ。ひよりちゃんはまだ離婚する気があるなら手伝うから」

「明ちゃん!大好き!」

私は明ちゃんに抱きついた。

何て頼りになるお義妹様なの!

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