計画的恋愛

「それなら、暁君にとりあえず此処に住んでもらって決めれば良いじゃない？」

「え」

ママが有り得ない提案を投げた。


「ひよりは大学があるから此所に残るしか無いのよ。そうなったらひよりは一人。でもひよりは一人じゃ何にも出来ないじゃない。それともひよりは、ママとパパが居なくても一人でやっていけるの？」

鋭い目付きでママが私に言い放った。


う……
痛いところを突かれた……。

私は図星を突かれて黙り込む。


「暁君が居てくれるならママも安心だもの」

「でもだからって、何でいきなり一緒に住むの！？それに暁君にだって迷惑掛かっちゃうし！」

「ひよの事で俺が迷惑に思うことはないよ。俺はひよと一緒に住みたいから」

そうだよね……。
暁君、私と住みたいって言ってたもんね……。


「それなら暁君にお願いしちゃおうかしら」

「喜んで」