計画的恋愛
「誰だったの?」

リビングに戻ると暁君が訊いてきた。


「ピンポンダッシュだった!迷惑しちゃうよね!」

「そっか」


私はお義母さんの話は出さないことにした。

だってこの話は暁君に既にされていて、暁君は動かないんだもん。

だから私からさりげなく話を振らないと、きっと暁君は動いてくれない。


「あのさ、暁君」

「何?」

「本業のお仕事ってどうなの?」

「上手くいってるよ」

「でもさ、いつも私と一緒に居たら全く経営に参加してないんじゃない?」

「まぁそうだね」


よし、使うならここね。

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