計画的恋愛
「あ、日にちは来週の29日からで5日に帰国予定だから」


反論しようと思ったが、やめた。

きっと暁君に何を言っても無駄だ。


当日、バッくれよう。






「ひよ、久しぶり」

「え。茉奈ちゃん!?」


玄関を出ると、ずっと姿を見せなかった茉奈ちゃんが居た。
しかも肩まであった髪がバッサリと無くなってベリーショートくらいになっている。


「良かった……ずっと心配してたんだよ?」

私に恋愛感情があるといえど、私には幼稚園からずっと一緒に居た心を許している親友であり幼馴染。

だから学校にも来ない茉奈ちゃんが心配で、実は毎日メールを送っていた。

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