計画的恋愛
「アンタはひよを勘繰りすぎ。ひよが気のせいって言ってんだから!」

「黙れ、匂いフェチ女」

「確かに私は匂いフェチよ。でもね私は今は節度を持った人間になったの。アンタは節度の限界点突破した変態だからね」

「意味がわからない。俺の愛は真っ直ぐで純粋なものだから」

それに対しては色々とツッコミたい。


「純粋な愛なら生理の日なんて知らないから!」

「それは俺の愛の深さの表れだよ」


止まらない二人の論争。


茉奈ちゃんに盗撮、盗聴、GPSの事がバレたら暁君を即刻警察に突き出しそうだな。

しかも暁君はそれに対して『ひよの思い出を獲ってただけだよ』とか、『ひよが犯罪に巻き込まれたら大変だから』とか反論しそう。


とにもかくにも、私を異常な程溺愛しているこの二人にはキャンプのことは絶対にバレないようにしよう。

だって茉奈ちゃんは、バレたら絶対についてくる。
そうなると私に近寄る人間を全て排除して、ゆっくりキャンプを楽しめない。

暁君はキャンプに行かせない様に阻止してくる。


これは金曜日の夜、家に帰らずにバックれるしかない!

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