計画的恋愛
「暁君、どうにかならない?」

私は暁君に言った。

だってこのままじゃ……

「お兄ちゃんが可哀相すぎる……」


確かに簡単に騙されたお兄ちゃんもバカだけど、騙した方が悪いに決まってる……。


「壮亮はどうしたい?」

暁君がお兄ちゃんに問い掛けた。

「……」

が、お兄ちゃんは何も返さずに泣いている。


「このままじゃ泣き寝入りするしかない。二年間、汗水垂らして働いた金は帰って来ない」

「でも俺にはどうすることも、出来ない……。さっきの電話で分かったよ……」


お兄ちゃんが泣きながら溢すと、暁君が突然スマホを物凄いスピードで打ち始めた。

どうしたんだろうと暁君を見ていると、

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