計画的恋愛
「キヨちゃんの指名してるお気に入りの男に訊いたら今日来るって」

「そっか」

そう答えると突然暁君が私の両手を握ってきた。


「俺は不本意だが、今からキヨちゃんを誘惑する。でも俺はひよのことしか愛してないから勘違いしないで」

「あ、うん」


そんな心配しなくても貴方の愛は凄すぎるから、もう二度と疑うことはありませんよ。


「よし、行こう」


そして私達は飛行機で一路、大阪へ。



「飛行機って凄いね!空の上飛んでるー!」

「来週も乗れるよ」

スマホを片手に構えながら笑顔で暁君が言った。


「暁君、まさかそれ、動画撮ってる?」

「勿論。初めての飛行機に興奮するひよを撮り逃すなんてヘマ、俺がするわけないよ」

「……」

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