計画的恋愛
『ホストクラブ 堕天使』


タクシーから降りた先にはキヨちゃんが足繁く通うホストクラブ。

それにしても堕天使って…凄い名前だな。


「もう話してあるから中に入ろう」

暁君の後ろに付いてお店に入ると、中は煙草とお酒と香水の匂いでプンプン……。

中には30人位のスタッフだろうスーツを着た男の人だらけ。

暁君…いくら払ったんだろう…なんて今更ながら気になってしまった。


「今日からオーナーになった一条暁です。宜しく」

「新オーナー、宜しくお願いします!」

暁君が声を掛けると全員大きな声で返してきて私は思わず身体を竦めた。


「星夜(せいや)って人は今いる?」

「はい!俺です!」

暁君に呼ばれて大きな声で返事をして前に出てきた一人の男性。


「君には話がいってる通り、申しわけ無いけど協力してもらうね」

「わかりました!」

「ひよ、壮亮。この人がキヨちゃんのお気に入りのこの店のナンバー1の星夜君。計画には彼の協力が必要だから説明してある」

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