計画的恋愛
10分後、順番が来てやっとたこ焼きを買うと、


「ひよ、俺に食べさせて」

暁君が私にたこ焼きを向けて要求してきた。


「…何で」

「この前の俺と何でも屋の跡を付けてた時、食べさせてもらったの見て妬いてたでしょ」

やっぱりあの時、跡を付けてたのはバレバレだったのか。


「それをひよに上書きして欲しいし」

「……」

「あーん。ってしてよ」

暁君は甘えるように私の顔を覗き込む。


暁君の甘えてる顔って卑怯。

歳上なのに可愛すぎる。

反則。


私は暁君に負けて、たこ焼きを暁君の口へ。


「はい、あーん……」

暁君は笑顔で口を開けると一口でパクリと食べた。

< 373 / 582 >

この作品をシェア

pagetop