計画的恋愛
「あふっ!アツいっ!」

「ごめん、熱かった?」

暁君が食べさせてくれたたこ焼きが予想以上に熱かった。
でもさっき暁君、平気な顔で食べてたよね。

そんな私に暁君がペットボトルのお茶を差し出す。

私は受け取りゴクゴクと飲む姿を暁君はニコニコ見ている。


「…どうかした?」

「学校帰りにひよとこうやってデートするの、夢だったんだよね」

暁君って本当、乙女だよね。


でも私にもずっと夢だった。

暁君は大人な人で、遠い存在だと思ってた。

本当の暁君はストーカーだったのには驚いたけれど……。


「これからはひよと沢山デートするんだ」

笑顔で楽しそうに言う暁君。


こんな暁君を見ていると、私は自分がどうしたいか分からなくなる。

ストーカーな暁君は怖い。

でもこんな子供みたいでストレートに気持ちを伝える暁君を可愛いと思う自分も居る。

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