計画的恋愛
『…あの、どうしました?』

暁君は反応しないキヨちゃんに上目遣いを使って、キヨちゃんの顔を下から覗き込んだ。


……ちょっと暁君、距離近くない?


『大丈夫よ、暁君!』


かちん。


気安く暁君なんて呼ばないでよっ!

苛々しすぎて思わず私はモニターを掴んでしまった。


『そうですか。ありがとうございます』

『どうして私に御礼を言うの?』

『名前で呼んでくれたから嬉しくて』


そして暁君は極上の笑顔をキヨちゃんに向ける。
キヨちゃんの目がハートマークになってる。

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