計画的恋愛
「んんっ!はぁ!」


私の上に覆い被さり、両手の指を絡められて逃げられない。

口の中に暁君の舌が入ってくると、お酒の味が広がる。

お腹の上をゆっくりと撫でるように上へ滑っていく暁君の指に、身体の奥がゾクゾクする。

口の中に広がるお酒の香りに酔ったのか、キスに酔ってるのか分からない。


どんどん頭がボーッとしちゃう。


抵抗、しないと……




『ガチャリ』

扉の開く音が聞こえた。
その瞬間、身体に圧し掛かっていた重みが消えた。


「あれ?ひより、何で机の上で寝てんの?」

不思議そうな顔のお兄ちゃん。

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