計画的恋愛
「お前…助けてやったのに、その態度か?」

「きゃっ!」

笑顔だが殺気満載の暁君に今度は引っ張られる。


「キヨちゃんの件は助かったが、ひよりは別!ひよりが嫌がってるなら俺は認めないぞ!」

そう言ってお兄ちゃんは私の左手をまた引っ張る。


「やっぱり助けてやるんじゃなかった」

すると今度はまた暁君が右手を引っ張る。


「ひより!このまま大阪に残れ!」

また左手。


「バカなこと、言うなよ。ひよには大学があるんだから」

また右手。

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