計画的恋愛
名案が浮かばない。

金曜の夜帰らずにバックれたら、絶対暁君が血眼になって私を探すだろうな。

暁君はお金を持ってるから何でも屋やら探偵やら、下手したら警察まで動かすかもしれない。

となると、金曜の真夜中の暁君が眠ったのを確認してから出て行くのが一番良いな……。


「アンタ、さっさと臨時講師止めちまえ!」

「お前にとやかく言われる筋合いは無い」


この二人は卒業までこんなんなのだろうか……。


学校に着くと携帯が震えた。


『明後日、サークルのウォーキング会あるよ。おいでよ~!』


明ちゃんからだった。

心からまともな人間と会話したい……。

行こう!


私は明ちゃんに『絶対行く!』と返信した。

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