計画的恋愛
「暁君……助けて……」


膝を抱えながら暁君の名前を呟くと、目の奥からは不思議と涙が這い上がってくる感覚が。


どうして私、こんなことになったんだろう……

どうして暁君と一緒に居なかったのだろう……



『パンッ!』


その時、遠くから『パン!』と乾いた音が何回か聞こえた。



「今、何か、聞こえた……」

私は思わず呟く。


「ピストルの音に似てたよ……」

マイクが呟く。


もしかして。
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