計画的恋愛
でも、突然言葉が出せなくなった。

口を何かに塞がれた。

目の前には目を瞑る暁君。

唇には生温かい感触。


これは……もしかして……

キス!?


「んっ!」


私のファーストキス!

心臓は一気に速度を上げる。

すると強引に何かが口の中に割り入って来た。


「ふぁ……っ!」


私の舌を絡め取る様に温くて柔らかい感触が口腔内で動いてる。

そして舌が絡まり合う度、くちゅっと水音が聞こえる。


恥ずかしい!

止めどなく羞恥心が襲ってくる。

でもそれは私の脳を激しく甘く刺激する。

脳は今にも蕩けそう……。

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