計画的恋愛
高校は暁君のお陰で都内トッブレベルの進学校に入学することが出来た。

私は大学受験まで暁君にまた傍に居て欲しくて第一志望は暁君と同じ東大にした。

暁君には家庭教師を続けてもらって、勉強漬けの日々を過ごした。

毎日、毎日、勉強、勉強……。

たまに苦しく感じてしまうくらい勉強した。
こんな青春時代で良いのかってくらい勉強した。

教えてくれている暁君に恥を掻かせてしまわないように……。


高校三年の冬、ついに受験が終わると同時に暁君の家庭教師も終わりを迎えた。


「暁君、今までありがとう……」

「ひよは本当に頑張ったよ」


これで暁君と会える機会がなくなってしまう……。

苦しい勉強漬けの毎日に開放されたことよりも、暁君に会えない喪失感に襲われた。


運命の合格発表の日、私は暁君に付いてきてもらうことにした。
久々に暁君と話をしたかったし、もし落ちていたら気まずさMAXだけど暁君に傍にいて欲しいから。
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