計画的恋愛
強引なところはあったけれど、すごく私を優しく大切に抱いてくれた……。

すごく暁君の愛が伝わってきた……。


「ひよ。左手の薬指見て?」

「え?」

暁君がそう言われて私は布団に入れていた左手を出した。

先程まで何も付いていなかった左手の薬指には、ハートの形をした大きな宝石が光る指輪が。


「もしかして、これ……」

「結婚指輪」


やっぱり結婚指輪だ……。


「俺と結婚してくれる?」


大好きな人に初めて愛されて、綺麗な指輪を見せられたせいかもしれない。

勢いかもしれない。


「……うん……」


でも、すごく愛を感じた。

ずっと暁君と居たいと思った。

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