計画的恋愛
結局暁君が作っている。
どうやら私には料理の才能が無い。

初日に一緒に作った時に指を切りそうになってから、暁君には包丁を持たせてもらえない。

でも自分の不器用さもわかっているので、私は反論も出来ない。

女として情けなくなるので、お皿を出したりお手伝いはしてる。

こんな私なのに笑顔で返してくれる暁君には感謝だな。


御飯を一緒に食べて、テレビを観て、まったりと暁君と過ごす。


「暁君、観たいテレビある?」

「特に無いよ。ひよの観たいテレビを観て」

「そっか」

「暁君、今度のお休み何処かにお出かけする?」

「良いよ」

「行きたいところある?」

「特に無いよ。ひよの行きたいところに行こう」

「わかった」


暁君、私に気を遣ってくれてるのかな。
やっぱり大人だな。

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