計画的恋愛
「暁君はどこに行くの?」

「ひよと同じところ」

私の大学の駅と一緒の所に用事なんだ。


手を繋いで駅へ向かい、一緒に電車に揺られる。


「暁君はどっちに向かうの?」

駅で降りてから暁君に訊いた。

「ひよの大学だよ」

「そうなんだ」

私の大学の近くに用があったんだね。


そして大学の前。


「暁君、此所でバイバイだね」

私は繋いでいた手を離さそうとした。

が、暁君が離してくれない。


「何で?」

そしてきょとんと不思議そうな顔を作る暁君。

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