計画的恋愛
「あれ?旦那さんもいるの?」

茉奈ちゃんは不思議そうな顔。

「う、うん……一緒についてくるって……」

「え……」

すると茉奈ちゃんは全開に目を見開いて言葉を失う。

「早くしないと講義に遅れるよ?」

暁君は何事も無かったように笑顔で言った。


「あ、うん…そうだね……」

「あ…じゃあ、私、行くわ……」

茉奈ちゃんはそう言うと校舎へと向かって行った。



そして講義を受ける私の隣でiPadをいじり続ける暁君。

暁君って今更だけど、仕事大丈夫なのかな……。

だって付き合い初めて四週間、ずっと私と一緒に居るもん……。

本当に仕事してるの……?


「暁君って仕事してないの……?」

講義の合間に気になりすぎて暁君に訊ねた。

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