計画的恋愛
「あ、足りなかった?」

暁君が真顔で訊いた。

「足りすぎてます!」

億も入ってるのに足りないワケが無い。

「そっか。良かった」

そう答えると安心したのか笑顔になった。


暁君って、一体、何者……?



「ひよ、勉強お疲れ様。お弁当を作ってきたよ」

「あ、うん…ありがとう……」


お昼の時間になると差し出されたお弁当。

頭は良いし、家事は出来るし、お金も持ってるし……


何で私なんかと結婚したんだろう……。

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