計画的恋愛
そのまま暁君に手を引かれながら合格発表の場所へ。

私は自分で見れなくて、暁君に自分の受験番号があるかどうか見てもらうように頼んだ。
ぎゅうっと目を瞑りながら、合格発表と暁君への動悸に必死に耐える。


「ひよ」

名前を呼ばれて私は身体を一驚させる。

暁君、きっと番号確認したんだ……。
心臓をバクバクさせながら次の言葉を待っていると、


「自分で見てごらん。番号あるから」


まさかの一言に瞑っていた目を勢いよく開ける。


「ほら、あそこ」

暁君の指を追っていくとそこには確かに私の受験番号が。


「本当にあった!うそ!」

「おめでとう、ひよ」

「暁君!」


私は喜びのあまり公衆の面前で暁君に抱き付いた。

だが、すぐに自分が大胆なことをしたことに気付き、勢いよく離れる。


「ご、ごめんなさい……」

「何で謝るの。もっと抱き付いていてくれて良かったのに」


笑顔でそんな言葉を言われたら期待しちゃう……。
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