計画的恋愛
「御飯は?掃除は?洗濯は?一人で出来るの?」

「……出来るよ……」

「嘘。出来るわけないよ」

そう言ってクスリと笑って私へと手を伸ばす暁君。

私は思わず身体を竦めた。


「怖いよ、暁君……」

「怖い?俺が?」

首を傾げて不思議そうな顔を作る暁君。


「そうだよ……」

すると再び目を見開いた暁君。


「だから自分のお家に帰って……」

「帰れ!ストーカー!」

お兄ちゃんも加勢すると、暁君は手を引っ込めた。

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