クールな部長は溺甘旦那様!?
ふと、デスクの卓上カレンダーに目が行く。
あ、そういえば今日って……。
五月二十五日。それは給料日でもあり、二十八歳の誕生日でもあった。最近、忙しさのせいもあってか、自分の誕生日すら意識するのを忘れていた。するとその時。
「お疲れさん!」
「うわ!」
いきなりポンと頭を押さえ込まれて、誰かと思って見上げると外から戻ってきた影山君がニッと笑った。
「俺、今朝のブリーフィングに出られなかったけど、聞いたよ、正式に外回り営業になったんだって?」
「うん、そうなの、初めは不安だったけど剣持部長に『君はいつまで過去のしがらみにとらわれているつもりなんだ?』って言われちゃって……くよくよしながら仕事するのももうやめたんだ」
ニコリと笑う私と反し、影山君は少し心配げに眉を下げた。
あ、そういえば今日って……。
五月二十五日。それは給料日でもあり、二十八歳の誕生日でもあった。最近、忙しさのせいもあってか、自分の誕生日すら意識するのを忘れていた。するとその時。
「お疲れさん!」
「うわ!」
いきなりポンと頭を押さえ込まれて、誰かと思って見上げると外から戻ってきた影山君がニッと笑った。
「俺、今朝のブリーフィングに出られなかったけど、聞いたよ、正式に外回り営業になったんだって?」
「うん、そうなの、初めは不安だったけど剣持部長に『君はいつまで過去のしがらみにとらわれているつもりなんだ?』って言われちゃって……くよくよしながら仕事するのももうやめたんだ」
ニコリと笑う私と反し、影山君は少し心配げに眉を下げた。