クールな部長は溺甘旦那様!?
「あ、宴会場ご利用のお客様ですか? 今さっき男性の方がお見えになって、お会計を先にお預かりしてるんですよ」
「え……?」
「同じ会社だって仰ってましたけど、あと何品かお出しできるくらい多めに頂いてしまっているんですが……どうされますか?」
だ、誰だろ? 男性って? ま、まさか……。
「あの、その人眼鏡かけてました? こーんな感じの、それで背が高くて――」
私が指で眼鏡のジェスチャーをとる。それでわかった店員さんもすごいけれど、ニコッとして「そうです」と答えた。
剣持部長だ! なんで来てくれたのに帰っちゃうの? もう!
「すみません、ありがとうございました。今さっき店を出て行ったんですよね?」
「はい」
私はまだ宴会場にいるみんなに「ごめん、先に帰る!」とだけ伝えると、何があったのかと呼び止める声も無視して店を猛ダッシュで飛び出した。
「え……?」
「同じ会社だって仰ってましたけど、あと何品かお出しできるくらい多めに頂いてしまっているんですが……どうされますか?」
だ、誰だろ? 男性って? ま、まさか……。
「あの、その人眼鏡かけてました? こーんな感じの、それで背が高くて――」
私が指で眼鏡のジェスチャーをとる。それでわかった店員さんもすごいけれど、ニコッとして「そうです」と答えた。
剣持部長だ! なんで来てくれたのに帰っちゃうの? もう!
「すみません、ありがとうございました。今さっき店を出て行ったんですよね?」
「はい」
私はまだ宴会場にいるみんなに「ごめん、先に帰る!」とだけ伝えると、何があったのかと呼び止める声も無視して店を猛ダッシュで飛び出した。