双姫・嵐王 番外編
朱音『邪魔も介入も許さない。』
「ッ!!」
気圧されたのか、後ろに一歩後退する男。
「…ハァ…分かった。
介入も、もちろん邪魔もしない。
だが、衣食住は必要だろ??」
朱音『…………。』
その言葉に私は頭を悩ませる。
病室にあった鏡で見た姿を思い出し、
衝動のまま飛び出して来て
行くあてもない。
朱音『妙な事をしたら、分かるな。』
「あぁ、行こう。」
朱音『…お前、名前は。』
黒狼「俺は『黒狼』
これからよろしくな、『双姫』」
私は『黒狼』と共に深い闇へ姿を消した。