双姫・嵐王 番外編
"私も蒼空みたいに空色だったらな…。"
そう言って少し悲しそうに笑ってた。
『おねぇちゃんの笑顔が見たいよぉ…ッ!!』
滅多に笑わないおねぇちゃんの笑顔が大好きだった。
その笑顔を奪ったのは蒼空。
おねぇちゃんを助けたい、守りたい、生きて欲しい。
自分の気持ちだけで行動して
おねぇちゃんの気持ちなんて考えなかったせい。
"蒼空、どうして…どうして助けたの??
私が死んでたら蒼空が生きてたのに。
私だけ幸せになるなんて許されない。"
あの時、違う行動をとってたら。
蒼空もおねぇちゃんも生きる事が出来たなら
こんな事にならなかったのかな。