双姫・嵐王 番外編
「く、そッ!!」
「あれ、まだ意識あったんだ??」
「こんの…化けもんがッ!!!」
その言葉を聞いたおねぇちゃんの表情が変わった。
ダァンッ!!
『おねぇちゃんッ!?』
「ッ…ぐぉ……ッ!!」
お腹を蹴られた男の人はくぐもった声を漏らし、
地面に蹲(うずくま)る。
『弱そうな人からお金取ったり、
襲ったりしてる奴に言われたくないんだけど。』
声のトーンが低くなったせいなのか、
感じる筈のない寒気を感じた。