君の笑顔が見たい

第一印象は、最悪

さて。

とりあえず適当に壁を上って。

どこかの屋根に到着!


え?危ないって?

誰に行ってるのさ。
自分が落ちるわけないでしょ。


……あっ。

「ワ――」

滑った。

いや、別にね。

落ちたわけじゃなくてね。

滑っただけだよ、滑っただけ。


もう四月だから雪なんてないと思っていたのに。

とりあえず、叫んじゃったけど……。

誰も聞いていないことを願おう。


受け身の体勢を空中で作って。

トンっ。

裏、というか北だったせいで滑ったけど。
北だったおかげで、雪と湿った土がクッションになって、全く痛くなかった。
< 16 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop