君の笑顔が見たい
「おい、永塚姉よ。俺をいつまで待たせるんだ」


部屋に入った途端、文句を言われる。

HR終了から20分も経っていないというのに。


「自分は暇じゃないので~早くしていただけませんか~」


こんな人達のいる所で話すなんて考えるだけで嫌だよね。


「永塚姉さ、それ伊達メだろ?」


あれ?

なんでばれたんだろう?


「なぜそう思ったのですか~?」

「俺だから」

「は~?」

「俺はな、お前らのことを瞬に聞いてるんだよ。一応ここは学校だからな。サポートとか必要だろ?それにお前らに何かあった時に助けられるかもしれないからな」


何かって言葉に思わず目を伏せてしまった。

それに……助ける、なんて無責任なことを言われたくない。


「で、要件は終わりですか~?」

いろいろと探られる前に退散した方がよさそうだ。


「まだ終わってねえよ。本題はここからだからな」


早く話してほしい。
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