君の笑顔が見たい
「ん~……おはよ~リア」

「お姉ちゃん。もうすぐ瞬輝君が来るよ。だから、早く準備して!」


シュンは、淺倉瞬輝。

自分と妹の保護者みたいな人で、戸籍上、シュンが養子として自分達を引き取ったことになっている。

それが、自分達が7歳の時。


「リア~。シュンならまだ寝ていてもいいでしょ~?」

「何言ってるの、お姉ちゃん。今日からBRS(blue rose school)に通うことになっていたでしょ」


あ。そうだった。

BRSはシュンが経営する学園。

青薔薇学園なんて、シャレた名前を掲げる高校。


あ~行きたくないな~。

“あの日”以来、義務教育を無視して、ほとんど家にいた自分と妹。

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