私たちのstory
夏葵「里菜さんは...記憶喪失だと思われます」



里菜母「きおく、そうしつ?

どういうことですの?だって、この子は私たちのことわかっていましたよ?」



まぁ、いきなり受け入れろって言われても無理か



それまで黙っていた里菜も...



里菜「夏葵?どういうことなの?だって私あなたのことわかるわよ?」



そこがちょっと分からないのよね



愛美莉の話だと里菜は私に対して怒っていたはず...



となれば忘れるのは私、であることが普通なはず...



でも忘れられたのは愛美莉の方...



っと話しがズレてるわ



夏葵「はい、先程確認した初歩的な知識も身についておりますし、御両親のことも私のこともお分かりになっております。」



里菜「じゃあ、、、記憶喪失なんて...」



嘘だと言いたいのね?



認めたくないだろうけどこれが事実なんだよ



夏葵「ではお聞きしますが、先程そちらにいる愛美莉のことは分からない、と仰いましたよね?

それとも今はわかるのですか?」



里菜「......」



里菜父「どうなんだ?わかるのか?」



里菜「...分からないわ。」




本人も納得せざるを得なくなったみたいね



夏葵「自分がどこから落ちたのか、どうやって落ちたのか、何が原因なのか分かっていらっしゃいますか?

残酷な結果なようですが、吉田里菜さんが記憶喪失であることは明白です

ただ、頭が混乱しているだけとは違うと思います」



そう言うと一気に黙ったみんな



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