私たちのstory
夏葵「何か勘違いされていませんか?これは西園寺夏葵としてでは無く医者として言っているんです

怒鳴るのはあまりにも里菜さんへの負担が大きいんです


記憶は繊細です


鍵をかけることもできれば、繋ぎ合わせることも出来る、都合のいいように書き換えることだって出来るんです


わかりますか?鍵をかけられた記憶があるということは里菜さんにとっては空白の時間があるということです。



その空白の時間にもし違う記憶を入れ込んでしまったらどうなると思いますか?」




里菜母「愛美莉さん、もう娘に会わないでください」



里菜のお母さんは物分りがいいわね



愛美莉「ちょ、ちょっと待ってください、なんでいきなりそんなこと言われるんですか?」



里菜のお父さんは話について来れてない様子



というか放心してるって感じね



夏葵「さっき言ったじゃないですか?
空白の時間に架空の記憶を入れてしまえばとうなると思いますか?って」


愛美莉は私を睨みながら問いてきた


でもね、残念。全く怖くないわ



愛美莉「どうなるって言うのよ」



はぁ、バカにも程がある


ここまで言ってわからない、なんて
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