私たちのstory
お爺様「待ちなさい」



またお爺様の長話が始まるのはめんどうね




夏葵「お爺様、ご心配してくださるのは本当にありがたい事だと思っております


ですが、私はあの時この件が出回らないように、とお伝えしたはずです


告訴なんてしてしまえばすぐにNEWSに取り上げられてしまうことぐらい分かっておられますよね?」



お爺様「内密に処理する」



それでも絶対じゃない


夏葵「私は危ない橋を渡る気にはなれません


私が告訴しない以上あの件を事件とすることは出来ませんから、新田さんを警察病院に引き渡す義務も存在しません


ですからお帰りください」




お爺様は苦虫を噛み潰したような顔をしていた



お爺様「...わかった」




未夢「なつのお爺様!?



本当に帰ってしまわれるのですか?」




お爺様「ああ、先程夏葵が言うたように親告罪である以上本人の告訴がなければ罪には問えんのじゃ


だがな夏葵これだけは覚えときなさい
いくら陽茉莉と結翔くんや聖華さんと誠司さん、龍希くんが守っていたと言うてもわしは二度と、黒蝶を守ったりはせんからな

暴走しとるならスピード違反で取り締まるし、喧嘩してるならば傷害罪で罪に問うこととする


良いな?」



お爺様はそれだけ言って帰ってしまわれた
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