私たちのstory
大輝「ちょっと待ってくれ」



?なんの用かしら?



夏葵「はい?なんでしょうか?」




大輝「なんで、俺たちを裏切ったお前が俺たちを守ろうとする?」



う〜ん



なんかね、もう裏切ってないって否定する気にもなれないのよね




夏葵「何故守るのか、ですか


先程も申しましたが、私の両親や兄たち、私の周りには黒蝶を大事に思っている人達が沢山いますから、ですかね

わたしはその人たちの想いを無にしたくはない、それだけです


では失礼致します」


私はそう言って病室を後にした


未夢「失礼致します、



なつ!」




ん?あぁ、追いついてきたんだ





夏葵「ん?なに?」



未夢「なに、じゃないわよ


調べたいことって何?

裏切ったって言われてなんで否定しなかったの?」



あぁ、



夏葵「調べたいことは新田さんと前川さんの検査結果から病気を調べようと思ったのよ

否定しなかったのは否定する必要が無いと思ったからよ

片方の意見だけで私を裏切り者と判断したのは向こう

その事実は変わらない


向こうが判断した以上私は弁解するつもりはないわ



それに片方の意見だけで裏切り者と決めつけたってことはあの人たちにとって私は信用に値する人間じゃなかったってこと


なら、今更どうでもいい、それだけよ」




そう言うと未夢はそれ以上言うことがなくなったのか黙っていた
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