アーモンド~キミとの物語~


そこには千咲が履いていたビーサンがあった

「……あれは、千咲…の…」

まさか、と思った創汰は少しパニックになっていた
ぎゅっと優しく男の子の肩を抱く

おそらくこの子を助けて落ちた、と察した

ーーーその時

「うさ!しっかりしろ!オレが助けに行くからお前は咲良さんに連絡しろ。あとはこの子の両親を探せ」

「先輩…」

ガシッと肩に手を置いてそう言ったのは秋斗だ
創汰から見たら秋斗は冷静になって指示してきたと思っているが内心秋斗も焦っていた

このままだと千咲が海の底に…と

「千咲ちゃんがオレがちゃんと助けるから、いいな!早く行け!」

「分かった。……とりあえず行こうか」

秋斗は海へと飛び込み千咲を助けに行く
創汰は男の子と一緒に砂浜の方に行き咲良のところに行く

少し振り返り心配そうにする男の子に声を掛ける

「どうした?」

「あのお姉ちゃん大丈夫かな?僕のせいで…」

「大丈夫だよ。あのお兄さんが助けに行ったから。キミの両親はどこに?」

「お母さんたちは…」

先に咲良のところに行き事情を話す

「千咲が!?」

創汰が持ってた千咲のビーチサンダルを見て確信した
おそらく足をケガしている可能性もあると

「とりあえずこの子の親を見つけよう」

「分かったわ」

創汰、愛未、ほのか、咲良は男の子の親を探すべく迷子センターへ行く

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