アーモンド~キミとの物語~
するとトントンとノックの音がした
はい、と返事をすると咲良が入ってくる
「お姉ちゃん…」
「起きたのね、良かったわ」
咲良の後ろには愛未、ほのか、秋斗がいた
千咲が目を覚ましたことに安心する
「あの、私…みんなに迷惑掛けてごめんなさい」
「ちぃ、もう良いのよ」
「お姉ちゃん…」
咲良が優しく頭を撫でる
ニコッとして「もう良いのよ」と言う
「千咲ー!」
すると愛未がガバッと千咲に抱き着く
わっ、とびっくりするが心配してくれた愛未の背中をポンポンとして「ごめんね」と言う
「絶対にあんな無茶はしちゃダメ!」
「うん、分かった」
「ん、なら良し!」
その場の雰囲気が柔らかくなる
千咲が無事ならもう責める必要ないという
すると創汰がスっと立ちがる
「創汰?」
「オレ、シャワー浴びてくる」
そう言って部屋から出る
ずっと付き添っていたことは他の人はちゃんと知っていた
「さて、じゃあ夕飯にしようか?千咲、もう体の調子良いなら夕飯食べれそう?」
「うん!」
「じゃあ準備してくるから後で下に来てね」
「分かった」
「あとでね、千咲ちゃん」
「ほのか先輩…ありがとうございます」
咲良に続き愛未たちが部屋から出ていく
部屋には秋斗と二人きりだ