アーモンド~キミとの物語~
一台のプリクラコーナーに入り数枚撮り、落書きをする
久しぶりの咲良は少々舞い上がっていた
自分と6つも歳が離れてるせいもあり咲良が高校に入ればバイトを始めたり卒業したらすぐ仕事に就いて最近はあれこれと忙しかった
雨音が時折気を使ってくれていることも気付いていた
「あー、楽しかった!」
「久しぶりにプリ撮ったよ。最近ほんとにすごいねぇ…」
「お姉ちゃん、こっちあまり来ないの?」
「リリアルから反対方向だからね。でもたまにはこう言うのいいかもね」
「楽しかったなら私も良かった」
ゲームセンターを出たあと食べ歩きを始めた
小さなお店がいくつも並んでいる
お団子屋や昔ながらの駄菓子屋などが建ち並ぶ
数軒回りながら気に入ったものを食べて行く
「んー、これ美味しいかも」
「こっちも美味しいわよ」
いろいろ食べ歩きしているうちに夕方になる
8月といってもまだまだ明るい
そして明日から9月になる
学校や仕事が始まってまた二人の時間がすれ違うこともある
「さ、帰ろっか?」
「うん!ねぇ、お姉ちゃん」
「ん?」
千咲に呼ばれクルッと振り返ると
「今日は楽しかったよ。またお姉ちゃんとお出かけしたいな」
笑顔でそう言う千咲に咲良も笑顔で「もちろんよ」と答えるのだった