アーモンド~キミとの物語~
新学期始まってそうそう周りの生徒が目にしていのは三年生の志麻秋斗(しま あきと)と成海ほのかだ
秋斗とほのかは学年、クラス関係無く美男美女と噂の二人だ
すると、ほのかが千咲たちに気付き小さく手を振り「おはよ」と口パクで挨拶する
三人は軽くお辞儀して挨拶を返す
「……朝からうるさい」
「んー?そう?いつもじゃない?」
周りの反応に何も興味が無い秋斗
秋斗は先程ほのかが千咲たちに気付き挨拶した方を向く
(……あの子確か……)
千咲をちょっと見つめるが当の本人は創汰と話して気づく様子はない
(ま、いっか…)
「ほのか行くぞ」
「はいはい、秋斗は相変わらずね」
二人が再び歩くとまた黄色い声援やら何やらが沸き起こる
そんな中こんな会話が秋斗には聞こえてきた
「秋斗先輩とほのか先輩って付き合ってんのかな?」
「わたしは幼馴染って聞いたよ?」
「え?俺、いとこか親戚って聞いたけど…」
そんな根も葉もない噂が聞こえた秋斗はほのかに問いただす
「お前…変なこと吹き込んでねぇよな?」
「噂が勝手に一人歩きしてるだけでしょー?だいたい私たちイトコ同士だし?」