アーモンド~キミとの物語~
次の日学校へ先に来ていた千咲
文化祭の準備が忙しくなり早く登校しては黙々とやる人がいる分帰りも遅くなったりする
バイトも千咲は華と玲央と相談して文化祭が終わるまでは休むことにした
ほのかも自分のクラスでいろいろ準備がありあまりバイト出られない
その分昼休みや放課後になかなか五人で集まることが少なくなっていた
「うん、なかなかいい感じの看板が出来たかな」
教室の内装も看板作りもあと半分で終わる勢いだった
あとは当日の衣装やシフトなどまだまだやることはあるが千咲たちのクラスはみんな協力的なためテキパキと準備を進めることが出来た
そんな時だったーーー
「二年の萩原さんよね?」
「……え?」
突然声を掛けられる
振り向くとそこにはキリッとした瞳に明るいブラウンで前髪が目の下まで届くくらいに後ろ髪が胸元まであり少しウェーブのかかった女子生徒がいた
三年生の生徒だ
「ちょっといい?」
「あ、はい…」
(この人確か3年の真嶋楓(まじま かえで)先輩だよね…?私になんの用かな?)
不安を抱えながら裏庭まで行く
千咲には良く似た経験があった
中学時代に創汰と付き合ってるとかなんとかで女子生徒に問い詰められたことを
今回も創汰絡みなんじゃないかと思っていた
「あの…?」
「単刀直入に言うわ。あなた二度と志麻くんに近付かないでくれない?」
「え…?」
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